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完全に調和する機能

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ZFの新しいeAMTアクスル・ハイブリッド・コンセプトの特長は、電動モーターとセミオートマチック・トランスミッション(AMT)の内燃エンジンとの完全な調和です。このタンデムドライブの素晴らしい利点は、eAMTテスト車両を運転する人を驚嘆させます。
Achim Neuwirth, 2018/07/17
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Achim Neuwirth 2011年以来ZFで記事を執筆。車両と車両技術から運転や交通関連まで、自動車分野のあらゆる話題を専門としています。
コンパクトSUVが停止状態から加速するとともに、ドライバーと同乗者の体はシートに押し付けられます。次に、システムが自動的に素早くスムーズにギア2と3にシフトします。車両は、すでに許される以上の速度で走行しています。市街地の中心部での走行では、汚染物質を排出せずに静かに市内を動きまわれるように電気走行モードへ切り替えることをお勧めします。

ほとんどの人々は、このような特徴を持つ車両は素晴らしいけれど高額だと考えています。しかし、今後eAMTのようなシステムが大量生産できるようになれば状況は一変するでしょう。eAMTは、文字通り電動セミオートマチック・トランスミッション(electrified Automated Manual Transmission)の略語です。最近、ZFはeAMTを搭載したプロトタイプ車両を顧客やジャーナリストに紹介しました。「フル装備のプラグイン・ハイブリッド・ドライブと快適な自動ギアシフトは、手頃な価格の車両に比較的簡単に取り付けることができることを示しています」と、ZFのエレクトリック・トラクション・ドライブ・ビジネスユニットの機能開発者であるノーマン・シュミット-ウィンケル(Norman Schmidt-Winkel)は説明します。「さらにeAMTは、自動車メーカーの柔軟性を高めます。eAMTは、既存の前横方向のプラットフォームにも、従来のドライブおよび電動ドライブの両方にも設置できるからです」と、他の多くのメリットも挙げながらシュミット-ウィンケルは付け加えます。

インテリジェントに融合されたドライブ・テクノロジー

インテリジェントに融合されたドライブ・テクノロジー

ZFのエンジニアは、自社開発の電動アクスル・ドライブ(eVD)とセミオートマチック・トランスミッション(AMT)を結合したeAMTを開発しました。セミオートマチック・トランスミッションでは、電子制御式アクチュエータがクラッチの作動とドライバーへのシフトを処理します。このようなソリューションは、重量、設置スペース、またはコスト上の理由から、コンバータ・トランスミッションには適さないと考えられる車種にも最適です。「eAMTシステムの他のメリットは、既存のオートマチック・トランスミッションにも既存の前横方向の内燃エンジンにも、大幅な変更が必要ないことです」と、ZFのシステム開発グループマネージャのフロリアン・ミュールフェルド(Florian Mühlfeld)博士は説明します。テスト車両として選択されたコンパクトSUVでは、エンジニアがドライブとセミオートマチック・トランスミッションの両方が並べられました。
eAMTの基本コンセプト:電動アクスル・ドライブ(eVD)はリアアクスルに取り付けられ、AMTアクチュエータはトランスミッションに取り付けられています。この新しいeAMTのコンセプトは、既存の内燃エンジン(黄色)には影響を与えません。システム間の通信はZFのソフトウェアが管理します。

「大物」のように快適な運転を

「大物」のように快適な運転を

電動モーターは、セミオートマチック・トランスミッションの典型的な問題を優雅に解決します。電動モーターはギアシフト時にAMTで発生する不可避的なスラスト遮断をつなげ、パワフルで滑らかな加速を保証します。「シフト停止時に希望のスラストをもたらす強力な電動モーターを、そのためにだけ設置するのは高額すぎます。eAMTによって、ZFは、オールホイール・ドライブと完全電気走行などのあらゆる機能を備えたハイブリッド・ドライブを開発しました。同時に、ZFは、シフト時にもコンバータやデュアル・クラッチ・トランスミッションと同レベルの快適さとパフォーマンスを達成しています」と、ミュールフェルドは言います。
これまでに、300人以上の人々がeAMTを搭載したコンパクトSUVプロトタイプ車を試乗しました。車両自体はインド市場向けの量産車をベースにしています。これらのドライバーからのフィードバックは非常に似ていました。「テストドライブ後、シフトの快適さと加速から、内燃エンジンと電動モーターの気付かないほどの切り替えまで、eAMTは想像を超えたと誰もが言いました」と、このような全員一致の声に顔をほころばせながらミュールフェルドは付け加えました。しかし開発はまだ完了していません。チームは現在、追加機能に取り組んでいます。

現在のeAMTの機能

現在のeAMTの機能

  • 電気走行
    電動モーター(eVD)のみが動作。
  • トラクション・トルク・サポート
    内燃エンジンが一次ドライブ。シフト時は、電動モーターが推力で介入します。
  • インテリジェントなオールホイール・ドライブ
    必要時には電動ドライブが即時にアクティブになり、内燃エンジンが駆動するフロントホイール・ドライブをサポート。
  • ブースティング
    追い越しなどで追加の動力が必要な場合に電動エンジンがサポート。
  • セーリング
    このモードでは、内燃エンジンと電動モーターは推力を伝達しません。車両は少量のエネルギー消費で走行します。
  • 電力回生
    電力回生:ブレーキ時、電動モーターはジェネレータのように機能してバッテリーを充電。
  • 自動シフト
    電子制御式アクチュエータがトランスミッションとドライバー用クラッチの作動に対応。
  • クリープモード
    交通渋滞時で頻繁に発車と停止がある場合、電動モーターが後を引き受け、内燃エンジンのスイッチが切れます。
ZF