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半自動運転の再定義

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ZF coPILOTによって、ZFとNVIDIAは、先進運転支援システムを開発しました。このシステムは多くの便利な機能を一元的に制御し、快適で安全なドライブ体験の実現をサポートします。
Andreas Neemann, 2019/04/17
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Andreas Neemann 2001年、ZFで6HPトランスミッションに関する記事を初めて執筆。それ以来、自動車分野のライターとして社内外の読者に向け多くの記事を提供し、ZFグループのより複雑な話題も情熱をもって語ってきました。
車にアダプティブ クルーズコントロールと車線維持システムを統合することは素晴らしいことです。ストップ・アンド・ゴー(運転と停止を繰り返す)の状況や、追い越し禁止の田舎道でゆっくりと走るトラックの後ろを走る場合に、この先進運転支援システム(ADAS)は非常に有効です。アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)は、一定の速度を維持し、前方車両との一定の車間距離を保ちます。車両は自主的に加速したりブレーキをかけたりするだけでなく、横方向の支援システムが車両を自動的に車線内に維持します。

アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)は、一定の速度を維持し、前方車両との一定の車間距離を保ちます。車両は自主的に加速したりブレーキをかけたりするだけでなく、横方向の支援システムが車両を自動的に車線内に維持します。
このSAEレベル2の半自動運転ではドライバーはより快適に運転でき、ときには、ハンドルから両手を離すことも可能です。当然のことながら、ドライバーは、常にハンドルをいつでも握れるようにしていなくてはなりません。「現時点では、支援システムは、運転ミスを回避したり運転ミスを速やかに修正できるように、最適なタイミングで警告を送ります。これは、事故防止にも役立ちます。その一方で、乗り心地を高めるには他の手段も必要です。各システムがスムーズに反応しなかったり、悪天候下で各システムが機能せずにすぐに停止してしまうと、ドライバーの受容性は下がります」と、ZFの自動モビリティシステム(Autonomous Mobility Systems)責任者のトルステン・ゴレウスキ(Torsten Gollewski)は語ります。
ZF coPILOTは、2021年に利用可能になる予定です。

レベル3と4を待つ必要はありません

レベル3と4を待つ必要はありません

では、SAEレベル3や4の自動運転が実現するまで待たなくてはならないのでしょうか?自動運転分類のレベル3では、ドライバーは、長時間でもまたは全走行時間中でさえも(レベル4)、車両のステアリング制御をせずにいることが可能です。たとえばレベル3では、ドライバーは後部座席の子供たちに注意を向けたり、SMSやEメールを書いたりすることができます。完全自動運転のレベル4では、車がすべての運転作業を自主的に行います。
レベル3および4の機能を搭載する車両の登録の面で法律的にまだ解決されていない問題がまだあるという事実に加え、レベル2に比較すると、その追加機能は非常に高額です。レベル3でさえも、きわめて複雑なシステム構造を必要とします。このシステム構造では、現在すでに利用可能となっているADASには基づいていません。センサーシステム、計算能力、アルゴリズムによる自動運転の再構成が不可欠です。「これは、レベル3やレベル4はくるまの従来の買い手にとって真に魅力的なのかという疑問を投げかけます」とゴレウスキ(Gollewski)は言います。「レベル3でさえも、想定される費用対効果はバランスが良くありません。レベル4の場合は、個人のドライバーではなく、商用でのフリートオペレーターやロボタクシーに特にメリットをもたらすでしょう。」
ZF coPILOT体験 - パーソナルドライビングアシスト

ZFがレベル2自動運転を強化

ZFがレベル2自動運転を強化

多くのドライバーが半自動運転の利点をはやく受けられるようにするため、ZFは、レベル2のインテリジェントな再構成に取り組み、
「レベル2+」に辿り着きました。それが、ZFグループがテクノロジーパートナーのNVIDIAとの協同で生み出したZF coPILOTです。ZF coPILOTは人工知能と包括的なセンサーパッケージを備え、一つの完全なシステムに複数のADASが統合されています。システムの頭脳はZF ProAIメインフレームコンピュータです。すべての運転支援機能用に事前にトレーニングされたアルゴリズムがこの中央コンピュータに組み込まれており、完全に統合された一つのシステムとして制御されます。その利点は、システムが柔軟でスケーラブルであるということです。自動車メーカーは、必要に応じて独自の追加機能やZFの開発した機能を組み込むこともできます。このシステムは、2021年に利用可能になる予定です。
ZF coPILOTは、高速道路への乗り入れと退出など、特定の運転操作を自律的に学習します。

ZF coPILOT:新しいレベルの運転支援

ZF coPILOT:新しいレベルの運転支援

上海モーターショー 2019(Auto Shanghai 2019)でZFが公開したデモンストレーションは、ZF coPILOTの優れたパフォーマンスを示しています。この車両は、高速道路への乗り入れや退出などの特定の運転操作を自主的に行います。高速道路での半自動運転のために、ZF coPILOTは、拡張ACCシステムをアクティブステアリングアシスタンスと車線維持システムを統合します。ドライバーは、ZF coPILOTを積極的に使用して音声コマンドを出すことで、車線変更、追い越し、再合流ができます。その他にも「MyRoute」が搭載されています。「MyRoute」には、インテリジェントなナビゲーション、繰り返し使用するルートを認識するマップ機能が内蔵されています。この包括的なパッケージは、これまでの支援システムすべてを組み合わせたものを大きく上回る機能を提供します。「ZF coPILOTは、半自動運転用の通常のレベル2システムのパフォーマンスレベルをはるかに凌ぐ運転と安全機能を提供します。これにより、より複雑でコストのかかるレベル3機能の統合でしかなしえなかったような、新しい品質の半自動運転が可能になります」と、ゴレウスキ(Gollewski)は語ります。
ZF coPILOTは、稼働中は車両周囲を常時分析して歩行者、対向車線、交差点を認識し、ドライバーが何かを見落とすと、それを支援することが出来ます。もちろん、ZF coPILOTの運転支援機能は便利な音声コマンドで無効にすることも可能です。ただしこのシステムにはカメラとドライバー監視機能が搭載されているため、無効にしてもドライバーを常に注視しています。ドライバーが眠ってしまったり、長時間注意散漫になっているように見えると、ZF coPILOTは、潜在的な危険を警告します。
L4機能開発(L4 Feature development)、ドメインコントロール(Domain Control)およびV2Xの責任者であるオリバー ブリエムレ(Oliver Briemle)がパーソナルドライビングアシストについて説明します