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SUPER GT

Race Report

2023

SUPER GT Round 1 Okayama

MOTUL AUTECH Z、雨天中止のSUPER GT開幕戦でポール・トゥ・ウィン優勝を飾る

2023 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE

SUPER GT 2023の開幕戦が4月16日(日)に岡山国際サーキットで開催され、不安定な天候の中、アクシデントやセーフティカー(SC)出動による混乱したレースとなった。

今にも雨が降り出しそうな空模様だったが、レースは予定通り午後1時30分、ドライ路面でスタートした。ポールシッターの#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はクリーンなスタートでレースをリードし、#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)が2位で続いた。オープニングラップで、5番手からスタートした#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)が2つポジションを上げ、3番手に浮上すると、8番手からスタートした#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐」が4番手で続く。さらに#100 NSX-GTは3周目に#19 GR Supraを抜き去り、3位に浮上した。

ほどなくして6周目から降り始めた雨は、周回を重ねるごとに徐々に強くなっていった。14周目には雨脚が強くなり、GT500の大半の車両がピットインしてレインタイヤに交換した。しかし、#100 NSX-GTは17周目にGT300がコースアウトし、さらに別の車両がタイヤを失うまでピットインを遅らせている。フルコースイエロー(FCY)が提示され、ピットレーンが閉鎖される直前、#100 NSX-GTは間一髪でピットインしたようだった。これにより、#100がレースリーダーに躍り出た。

大粒の雨と雹が降りしきる中、FCYはSCの後方で数周の走行を続けた。この時点で#100 NSX-GTがトップを走り、#37 「Deloitte TOM'S GR Supra」(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が2位に浮上、#23 Zは3位に後退していた。しかし、21周目に突然太陽が顔を出し、23周目にレースが再開されると、#23 Zはグリップに苦しみ、急速に6位まで順位を落とし、#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)が3位に浮上した。その後、#36 GR Supraは27周目と28周目に#37 GR Supraと#100 NSX-GTを抜き去り、トップに躍り出る。

その後、#100 NSX-GTは後退し、FCY中にピットインしたため、60秒のストップペナルティを課された。一方、#23 Zは31周目に#37 GR Supraを抜いて2位に浮上し、41周目には#36 GR Supraを抜いてトップに返り咲いた。路面が乾き始めたため、GT500の各車はピットインし、ドライタイヤへの交換を開始した。

48周目にFCYが発令され、解除された後、滑った車両がコースアウトしたため、再びFCYが発令された。#23 Zは2回目のFCYの直前にピットインし、レインタイヤに履き替えるという戦略的な行動をとった。この判断が功を奏し、間もなく大雨と雷のためにレースは一時中断されることになった。

レース再開後、他のGT500車両はレインタイヤに交換するためピットインを余儀なくされた。ピット作業終了後、#23 Zがトップに立ち、一時は大きく後退していた#3 Zが2位、#8 「ARTA MUGEN NSX-GT」(野尻智紀/大湯都史樹)が7位から3位まで順位を上げてきた。結局、激しい雨のため、レースは62周で終了し、#23がポール・トゥ・ウィン勝利を収めた。

GT300クラスは、18番グリッドからスタートした#18 「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/小出峻)が優勝し、#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/篠原拓朗)、#244 「HACHI-ICHI GR Supra GT」(佐藤公哉/三宅淳詞)がそれぞれポディウムを共有した。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE Results

GT500

1. #23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

2. #3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

3. #8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)


GT300

1. #18 TEAM UPGARAGE(小林崇志/小出峻)

2. #65 K2 R&D LEON RACING (蒲生尚弥/篠原拓朗

3. #244 Max Racing(佐藤公哉/三宅淳詞)

SUPER GT Round 2 Fuji Speedway

「au TOM'S GR Supra」 が富士で優勝

2023 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE

SUPER GT第2戦は、ゴールデンウィーク中の3月4日に富士スピードウェイにて、春らしい晴天のもと開催された。午後1時30分、大勢のファンが見守る中、決勝レースはスタートし、ポールポジションスタートの#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)がトップを守り、#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)と#24「リアライズコーポレーション ADVAN Z」(佐々木大樹/平手晃平)が#19 「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資 /阪口晴南)を抜いて2位、3位に続いた。

トップ3の後方では、4周目に#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)が#8「ARTA MUGEN NSX-GT」(野尻智紀/大湯都史樹)と#19 GR Supraを抜いて4位に浮上し、20周目にはさらに#24 Zを抜いて3位に躍り出る。

22周目に#8 NSX-GTがGT500マシンとして初めてピットインし、その後20周にわたって残りのマシンがピット作業を行った。戦略的なピットタイミングで#36 GR Supraがトップに立ち、#8 NSX-GTは42周目には2位に浮上した。また#100 NSX-GTは3位で表彰台圏内を走行していた。

トップ集団は60周目までこのままで続き、GT500クラスは順次2回目のピットストップを行い始めた。速いピット作業により、#100 NSX-GTはポジションをひとつ取り戻し、2位に上がる。一方、#36 GR Supraはトップをキープし、ピットストップを遅らせた#24 Zは3位まで順位を上げてきた。


このままトップ3はレース終了までこの順位を維持するものと思われた。しかし、終盤の95周目に#24 Zのボンネットから煙が出始め、ピットに入ることになった。これにより、#8 NSX-GTは3位に浮上したが、その#8 NSX-GTも最終ラップに突然スローダウンしたため、#17 「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)が3位に躍り出た。この後、#36がトップでゴールし、ZFがサポートする#100 NSX-GTが2位、#17 NSX-GTが3位でフィニッシュした。

GT300クラスは、#56「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)がポール・トゥ・ウィン優勝を果たし、#2「muta Racing GR86 GT」(堤優威/平良響/加藤寛規)、#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)がそれぞれ2位、3位に続いた。


2023 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE RESULTS

GT500

1. #36 「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)

2. #100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)

3. #17 「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)

GT300

1. #56 「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)

2 #2「muta Racing GR86 GT」(堤優威/平良響/加藤寛規)

3. #52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)

SUPER GT Round 3 Suzuka Circuit

SUPER GT第3戦鈴鹿、大規模クラッシュで赤旗終了

2023 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 450km RACE

SUPER GT 2023第3戦は、2日前に台風による豪雨に見舞われたものの、鈴鹿サーキットは晴天に恵まれ、ドライコンディションで開催された。この晴天のもと、クリーンなスタートを切ったGT500クラスは、#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)がトップ、#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)と#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)がそれぞれ2位と3位で続き、予選順位のまま走行を開始した。

最初の数周はトップ3の順位は変わらず、7周目に#1「MARELLI IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が#100をパスして3位に浮上した。その直後、GT300クラス車両のタイヤが外れてコース上に停止したため、セーフティカーが数周にわたって出動することになった。

12周目にセーフティカーがコースを離れ、レースは再開された。この時点ではトップグループに変動はなかったが、レース最初のピットインでついに順位が入れ替わることになる。8番手を走っていた#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、18周目にGT500クラスで初めてピットインした。これが決定的な判断となった。 GT500クラス全車がピットストップを終えた時点で、#19 GR Supraがトップに、#1 Zが2位に、#23 Zが3位にポジションアップしていた。

レース序盤と同様、トップ3の順位は2回目のピットストップまで変わらない。43周目に#1が最初に2回目のピットインを行い、その後数周にわたって後続が徐々にピットインしていった。

59周目には#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)以外のGT500車両が2回目のピットイン済み。このところトップは#3 Z、2位は#19 GR Supra、3位は#36 GR Supra、4位は#1 Z、5位は#23 Zだった。この時点で、表彰台争いは#3 Zが最後のピットストップを行った後、本格的に展開されると予想された。

しかし、誰も予想していなかった事態が、このレースを急停止させることになった。130Rコーナー出口で、#23 ZとGT300クラスの#87「Bamboo Airways ランボルギーニ GT3」(松浦孝亮/坂口夏月)が絡む大クラッシュが発生し、レースは完全に中断された。事故の規模が大きかったため、レースは早々に打ち切られ、#19 GR Supraが暫定優勝、#36 GR Supraと#1 Zがそれぞれ2位と3位を占めた。

GT300クラスは、#7「Studie BMW M4」(荒聖治/柳田真孝)がトップ、#2「muta Racing GR86 GT」(堤優威/平良響/加藤寛規)が2位、#52埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰が3位でレースを終えた。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 450km RACE results

GT500(暫定)

1. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)


2. au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)


3. MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

GT300

1. Studie BMW M4(荒聖治/柳田真孝)


2. muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)


3. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰

SUPER GT Round 4 Fuji Speedway

波乱の富士で#3 Niterra MOTUL Zが優勝

2023 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJI GT 450km RACE

台風接近の影響で予断を許さない天候の中、SUPER GT第4戦が8月6日、富士スピードウェイで開催された。レース前に降った激しい雨は一時止んだが、レース開始直前に雨が降り始めたため、全チームがレインタイヤでレースをスタートした。

先導のセーフティカー(SC)後方からスタートしたレースは、3周目にSCがコースを離れたところから本格的に始まった。4番手からスタートした#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)は、すぐさま3番手の#8「ARTA MUGEN NSX-GT」(野尻智紀/大湯都史樹/木村偉織)と2番手の#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)を抜いて2番手に浮上。このペースを維持したままさらに追い上げ、ポールシッターの#24を抜いてトップに躍り出た。その後、10周目に#16 NSX-GTが#24「リアライズコーポレーション ADVAN Z」(佐々木大樹/平手晃平)を抜いて2番手に上がり、#24 Zが3 番手に続いた。

GT500勢は11周目から最初のピットストップを行い、全車がピットを終えた17周目には#16 NSX-GTがトップに躍り出ている。#14「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下 健太)と#39「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)も後方から大きく順位を上げてそれぞれ2位と3位を走行し、#3 Zは4位に後退した。その後、23周目に#14 GR Supraが#16 NSX-GTを抜いてトップに浮上。

35周目にはGT300のマシンが炎上してコース脇にストップし、セーフティカーが数周導入された。41周目にレースが再開されると、#39 GR Supraが#16 NSX-GTをパスして2位に躍り出た。46周目からGT500勢がピットインを開始し、トップグループが2回目のピットストップを終えた時点で#16 NSX-GTは5位に後退、#37「Deloitte TOM'S GR Supra」(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)は3位に浮上していた。

66周目には別のGT300車両がコース脇で炎上し、赤旗中断となった。レース中断中、サーキットには土砂降りの雨が降り、コースを濡らした。長い赤旗中断の後、レースは再開され、#3 Zは72周目にすぐさま#37 GR Supraを抜いて3番手に上がり、73周目には2番手の#39 GR Supraをパスして、最終的に75周目に#14 GR Supraからトップを奪い取った。

#37 GR Supraは80周目に一時3番手に浮上したが、88周目に#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)に逆転されることに。そして95周目、#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)が#17 NSX-GTをパスして3位に浮上。その間に#16 NSX-GTが数台をパスして#3 Zに次ぐ2位に上がった。レースはこのままチェッカーまで続き、#3 Zが優勝、#16 NSX-GTが2位、#100 NSX-GTが3位でチェッカーを受けた。しかしレース後、#16 NSX-GTと#100 NSX-GTには40秒加算のペナルティが科せられ、正式には3位と6位に後退、#64 「Modulo NSX-GT」(伊沢 拓也/太田 格之進)が2位に浮上した。

GT300クラスは#11 「GAINER TANAX GT-R」(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)が優勝、#7「Studie BMW M4」(荒聖治/柳田真孝)が2位、#6「DOBOT Audi R8 LMS」(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也)が3位で続いた。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJI GT 450km RACE results

GT500

1. Niterra MOTUL Z (千代勝正/高星明誠)

2. Modulo NSX-GT (伊沢 拓也/太田 格之進)

3. ARTA MUGEN NSX-GT (福住仁嶺/大津弘樹)

GT300

1. GAINER TANAX GT-R (富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)

2. Studie BMW M4 (荒聖治/柳田真孝)

3. DOBOT Audi R8 LMS (片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也)

SUPER GT Round 5 Suzuka Circuit

ARTA MUGEN NSX-GT、鈴鹿でポール・トゥ・ウィンを達成

2023 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 450km RACE

SUPER GT 2023第5戦が8月27日(日)、多くのファンが見守る残暑厳しい鈴鹿サーキットで開催された。

レースはクリーンスタートを切り、ポールシッターの#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)がトップ、#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2番手、#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)が3番手と、GT500クラスのトップ3が予選順位のまま進んだ。


12周目に#16 NSX-GTがピットインすると、順位は変動する。この時点で#23 Zがトップに立ち、その後数周にわたってGT500勢が最初のピットストップを行った。

最後の1台がピットインした29周目には、#16 NSX-GTが再びトップに返り咲き、#23 Zは2番手、#39 「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛 /中山雄一)は#17 NSX-GTに代わって3番手につけていた。

GT500クラスのトップ3は、フルコースイエローのアクシデントや、全車が2回目のピットストップを終えた後にもかかわらず、この順位で続いた。

16 NSX-GTは危なげなく走り、10秒差でチェッカーを受けた。2位には#23 Z、3位には#39 GR Supraが続いた。しかし#23 Zはレース後の再車検で失格と判定され、#39 GR Supra が2位、#14 「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/ 山下健太)が3位に浮上した。

GT300クラスは16番手からスタートした#18「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/小出峻)が見事な走りでクラス優勝。2位には#87「Bamboo Airways ランボルギーニ GT3」(松浦孝亮/坂口夏月)、3位にはポールポジションからスタートした#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝」が入った。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 450km RACE Results

GT500

1. ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)

2. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

3. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

GT300

1. UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)

2. Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)

3. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

SUPER GT Round 6 SUGO

ARTA MUGEN NSX-GTがSUGOで優勝

2023 AUTOBACS SUPER GT Round6 SUGO GT 300km RACE

9月17日(日)、やや曇り空ながら好天に恵まれたスポーツランドSUGOで、SUPER GT第6戦が開催された。大勢のファンが詰めかけ、スリリングな戦いが繰り広げられた。

レースが始まると、期待感が高まり、クリーンなスタートで上位3台が順位をキープ。ポールシッターの#8「ARTA MUGEN NSX-GT」(野尻智紀/大湯都史樹)がトップに立ち、2番手に#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、3番手に#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)が続いた

GT500クラスは30周目あたりからピットストップを開始。注目を集めたのは17周目の#17 NSX-GTのピットストップだった。驚異的な速さでピットストップを行い、暫定トップに躍り出た。この結果、#17 NSX-GTがレースをリードし、#8 NSX-GTが2位、#23 Zが3位に続くこととなった。

レースが予想外の展開を見せたのは39周目、#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)が絡む大クラッシュが発生し、レース中断を余儀なくされた。ドライバーとコースオフィシャルの安全を優先し、コース上の破片とクラッシュしたマシンの除去に努めた。長い中断の後、レースはセーフティカー(SC)の後ろで再開され、45周目にSCがコースを離れ、フルスピードのレースに戻った。その時残り周回数を生かそうとするドライバーたちの緊張感が伝わってくる。

51周目、#8 NSX-GTと#17 NSX-GTの激しいバトルが繰り広げられ、#8 NSX-GTは果敢に#17 NSX-GTをオーバーテイクし、レースをリードすることに。2位には#17 NSX-GT、3位には#23 Zが続き、優勝争いは続く。

76周目、#17 NSX-GTが印象的な走りで#8 NSX-GTからトップを奪い返す。#17 NSX-GTはそのままチェッカーまでトップを守りきり、見事な優勝を飾った。2位には#8 NSX-GT、3位には#23 Zが入った。しかし、レース後の検査で予想外の展開が待っていた。#17 NSX-GTがレース後の車検に通らず、失格となり、この結果、GT500クラスは#8 NSX-GTが正式に1位に昇格。#23 Z が2位に浮上し、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)が3位を確保した。

GT300クラスも波乱の展開となった。クラストップの#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)は、ゴール直前で燃料切れという悲惨に見舞われた。この不運な出来事により、#18「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/小出 峻)がチャンスを掴み、GT300クラス優勝を飾った。しかし、レース後の再車検で#18 NSX GTも失格となったため、#52 Supra GTが繰り上がりでGT300クラスの1位となった。2位には#20「シェイドレーシング GR86 GT」(平中克幸/清水英志郎)が上がり、3位には#6「DOBOT Audi R8 LMS」(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が入った。

SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS

オートポリスでau TOM'S GRスープラが驚異の逆転勝利

2023 AUTOBACS SUPER GT Round7 AUTOPOLIS GT 450km RACE

冷たい秋風が吹く中、10月15日、オートポリスでSUPER GT第7戦が開催された。パレードランに続くクリーンスタートで始まったレースは、観客の熱い視線を浴びながら熱戦が繰り広げられた。

オープニングラップはポールシッターの#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)が先行し、#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)が2番手、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)が3番手に続いた。観客を喜ばせた#39 GR Supraは、1周目を終える前に#19 GR Supraを巧みにオーバーテイク。6周目には#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)が果敢に攻め、#19 GR Supraをパスして3番手に浮上した。

レースが進むにつれ、戦略が展開され始めた。14周目に#39 GR Supraがピットインすると、他のGT500車両もそれに続いて最初のピットストップを行った。大半の車両がピットストップを終えた後、#16 NSX-GTがリードを保ち、#17 NSX-GTが2番手、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)が3番手につけた。

50周目、4番手を走行していた#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)が戦略的な動きを見せ、#38 GR Supraを抜いて3番手に浮上。不屈の走りを続ける#3 Zは、57周目に#17 NSX-GTを抜いて2位に浮上。

しかしレース後半、#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)が驚異的な走りを見せる。並々ならぬ決意とテクニックを発揮し、宮田の#36 GR Supraは着実に順位を上げていった。71周目には#38 GR Supraを抜いて3位に浮上。77周目には#36 GR Supraが#3 Zを抜き去り、2位に浮上。

レースのクライマックスは87周目、激しい追い上げの末、#36 GR Supraがスタートからトップを独走していた強敵#16 NSX-GTをオーバーテイクしたときだった。これでトップに立った#36 GR Supraは、そのままレースをリードし続け、ファンを感動の渦に巻き込んだ。

2位には#16 NSX-GT、3位には#3 Zが続き、ドライバーとチームの競争心と実力を見せつける結果となった。

GT300クラスでは、別の戦いが繰り広げられた。最終的に#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)が勝利を収め、トップを狙い続けた#2「muta Racing GR86 GT」(堤優威/平良響/加藤寛規)は惜しくも僅差の2位、#31「apr LC500h GT」(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)が3位となり、激しいレースとスリリングな一日を締めくくった。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round7 AUTOPOLIS GT 450km RACE Results

GT500

1. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

2. #16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)

3. #3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

GT300

1. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)

2. #2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)

3. #31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)

SUPER GT Round 8 Motegi

Au TOM'S GR Supraが優勝: SUPER GT 2023、劇的フィナーレ!

Super GT 2023 Final Round at Mobility Resort Motegi: Race Report

SUPER GT 2023シーズンの締めくくりとなる最終戦が11月5日、モビリティリゾートもてぎで開催され、#36 「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)、#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)、#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)の3台がチャンピオン争いを繰り広げた。

レースは、#3 Zがポールポジション、#36 GR Supraが3番手からスタートし、この2台による争いが予想される中、サーキットの一部に散発的な雨が降ったものの、#3 Zはレース前半のリードを維持した。

23周目には#36が#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)をオーバーテイクし、#36 GR Supraと#3 Zの対決が激化した。レースが進むにつれ、GT500勢は25周目からピットイン。 ピットストップ後も#3 Zがトップを守り、#36 GR Supraが2位、#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が3位というオーダーに。 53周目に#17 NSX-GTが#23 Zを抜いて一時3位に浮上したが、突然の降雨でタイヤ交換のためピットインすることとなった。

58周目、雨脚が強まる中、劇的な展開が起こった。#3 Zがコントロールを失い、コースアウトしてグラベルにはまり、トップの座を明け渡すことになる。このチャンスを逃さなかった#36 GR Supraは一気にトップに躍り出ると、そのままチェッカーフラッグを受け、優勝とチャンピオンシップタイトルの両方を手にした。

GT300クラスは#88「JLOC ランボルギーニ GT3」(小暮卓史/元嶋佑弥)が1位、#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/篠原拓朗)が2位、#6「DOBOT Audi R8 LMS」(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が3位となり、#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)が7位入賞でGT300クラスのシーズンチャンピオンを決めた。

最終戦は、スリリングな瞬間と予想外の展開を見せた。#36 GR Supra と#3 Zの戦いはファンを惹きつけ、不安定な天候はサスペンスに拍車をかけた。激しいライバル争いと傑出したパフォーマンスで満たされたシーズンにふさわしい締めくくりとなった。

Race Results

GT500

1. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田 莉朋)

2. #23 MOTUL AUTECH Z(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)

3. #17 Astemo NSX-GT(塚越 広大/松下 信治)

GT300

1. #88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮 卓史/元嶋 佑弥)

2. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/篠原 拓朗)

3. #6 DOBOT Audi R8 LMS(片山 義章/R.メリ・ムンタン)

2022

SUPER GT Round 1 Okayama

ENEOS X PRIME GR Supra、SUPER GT岡山開幕戦でポール・トゥ・ウィン

2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE

2022年SUPER GT開幕戦が4月17日(日)、岡山国際サーキットで開催された。晴天に恵まれ、気温も23度と絶好のレース日和となり、オーバーテイクが続出するエキサイティングなレースとなった。

午後2時にグリーンフラッグが振られ、当初は予選順にトップグループが進み、ポールシッターの#14「ENEOS X PRIME GR Supra」 (大嶋 和也/山下健太)がトップ、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)、#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)がそれぞれ2位、3位で続くクリーンなスタートとなった。その後、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)がペースを上げ、17周目に#100 NSX-GTを、22周目に#39 GR Supraをオーバーテイクして2番手に浮上した。

この後、29周目からGT500クラスのマシンがピットインを開始。GT500の全車がピットストップを終えた時点で、#14 GR Supraは依然としてトップだったが、7番グリッドからスタートした#12「カルソニック IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2位に浮上し、#38 GR Supraは3位に後退した。

この時点で#100 NSXは調子を上げてきた。66周目に#39 GR Supraを抜いて4位に浮上し、72周目には#12 Zと#38 GR Supraを追い越して2位へと突破した。翌周には、9番グリッドからスタートした#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が#38 GR Supraをパスして3位に浮上。レース終盤、#100 NSXはトップを走る#14 GR Supraに迫ったが、チェッカーまでその差は縮まらず、#14がポール・トゥ・ウィンを達成した。2位には#100が、3位には#23が続いた。

GT300クラスでは、5番グリッドからスタートした#56「リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップでレースを終えた。2位には#18「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/太田格之進)が、3位には#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/篠原拓朗)が続いた。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE Results

GT500

1. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

2. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

3. MOTUL AUTECH Z(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)

4. ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

5. CRAFTSPORTS MOTUL Z (千代勝正/高星明誠)

6. au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)

GT300

1. リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

2. UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

3. LEON PYRAMID AMG (蒲生尚弥/篠原拓朗)

4. PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

5. Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)

6. TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)

SUPER GT Round 2 Fuji Speedway

ビッグアクシデントで中断された富士レース、ARTA NSX-GTが優勝

2022 AUTOBACS SUPER GT Round2 FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE

2022年SUPER GT第2戦が5月4日、富士スピードウェイで開催され、絶好のレース日和に恵まれ、ゴールデンウィークの記憶に残るレースを期待させるものとなった。

1周目、4番手スタートの#37「KeePer TOM'S GR Supra」(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が数台を抜いてトップに立つと、すぐに順位が入れ替わった。ポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)と2番手スタートの#24「リアライズコーポレーション ADVAN Z」(佐々木大樹/平手晃平)はすぐに後退し、3番手スタートの#3「CRAFTSPORTS MOTUL Z」が2位に、8番手スタートの#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)が3位に躍り出た。

その後もペースを上げた#36 GR Supraは、2周目に#3 Zをパスして2位に浮上。その後、トップを走る#37 GR Supraを猛然と追い上げ、24周目にオーバーテイクしてレースをリードする。

27周目からGT500勢が最初のピットインを開始し、43周目には最後尾からスタートした#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)を除く全てのGT500勢がピットストップを完了した。この時、GT300のクラッシュによりフルコースイエロー(FCY)が提示され、#39 GR Supraはこのタイミングでピットレーンクローズ直前にピットインした。その直後にセーフティカー(SC)が導入され、このタイミングで#39 GR Supraは3位に浮上し、ピットを後にした。

損傷したガードレールを修復するため、レースは一旦赤旗中断となり、SCに連なって再スタートした。52周目から本格的にレースが再開され、1コーナーですぐに#39 GR Supraが#36 GR Supraと#37 GR Supraを抜いてトップに躍り出る。この時、#36 GR Supraが#37 GR Supraと接触してコースアウトしたため、#3 Zが3位に浮上。さらに#3 Zは#37 GR Supraに迫り、オーバーテイクして2位に上がった。

59周目にはトップ3台による激しいバトルが展開され、#3 Zはストレートでトップの#39 GR Supraとテール・トゥー・ノーズで競い合った。このとき、#39 GR Supraは遅いGT300を避けるために急ハンドルを切り、#3 Zも同じように急ハンドルを切ってグランドスタンド側のウォールに激突した。

この大クラッシュにより、結局レースは周回を短縮して終了した。GT500の1位から3位までの順位は、#39 GR Supra、#37 GR Supra、#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)だったが、#39と#37にペナルティが科されたため、#8が優勝した。2位、3位には#36 GR Supraと#12「カルソニック IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が入った。

GT300クラスは、2番グリッドからスタートした#10「TANAX GAINER GT-R」(富田 竜一郎/大草りき/塩津佑介)が優勝、#34「BUSOU raffinee GT-R」(柳田真孝/井出有治)と#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)がそれぞれ2位と3位を獲得した。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round2 FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE Results

GT500

1. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

2. au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)

3. カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

4. MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

5. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

6. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

GT300

1. TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津 佑介)

2. BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)

3. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

4. GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)

5. Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

6. K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

SUPER GT Round 3 Suzuka Circuit

CRAFTSPORTS MOTUL Z、激戦の鈴鹿を制す

2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 300km RACE

SUPER GT 2022年シーズン第3戦が5月29日、鈴鹿サーキットで開催され、真夏のような暑いコンディションの中、白熱したレースが展開された。気温30℃、路面温度50℃という猛暑の中、午後2時40分に決勝レースがスタートした。

予選3位からスタートした#3「CRAFTSPORTS MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)は、スタート直後の1コーナーで#37「KeePer TOM'S GR Supra」(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)を抜いて2位に浮上。そしてバックストレートでポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)を抜き去り、1周目を終える前にトップに躍り出た。

その後、#19 GR Supraはペースを落とし、2周目に#37 GR Supra、#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)に抜かれる。ここで、コース脇にストップしたGT500のマシンを取り除くため、このレース初のセーフティカー(SC)が導入された。

4周目にSCがコースを離れた後もトップ3は変わらず、#3 Zがトップで、#37 GR Supra、#17 NSX-GTがそれに続く。その後方で何度か順位が入れ替わった後、19周目からGT500車両がルーティンストップのためピットに向かい始めた。

GT500の大半の車両がピット作業を終えた時点で、#3 Zが暫定首位に立ち、#17 NSX-GTが#37 GR Supraの前に出て2位を走行中であった。最後のピットストップを行ったGT500車両は#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)で、冷えたタイヤで2番手につけており、ピットアウトと同時SCが送り出され、このまま2番手をキープできるかと思われた。

しかし、このSCは同じ周にコースを離れ、#37 GR Supraはすぐに#39 GR Supraを抜いて3位に復帰した。その後、トップグループはこの順位を維持しながら、後方では何度か順位が入れ替わり、40周目には再びアクシデントが発生してSCが導入される。最終的に#3 Zがトップでチェッカーを受け、今季初優勝を飾った。2位には#17 NSX-GTが、3位には#37 GR Supraが続いた。

GT300クラスでは、#7「Studie BMW M4」(荒聖治/近藤翼)がポール・トゥ・ウィンを達成し、#5「マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号」(冨林勇佑/平木玲次)が2位、#56「リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位となった。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 300km RACE

GT500

1. CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

2. Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

3. KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)

4. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

5. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

6. リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)

GT300

1. Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)

2. マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木 玲次)

3. リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

4. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

5. Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

6. BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)

SUPER GT Round 4 Fuji Speedway

KeePer TOM'S GR Supra、今季初優勝を飾る

2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE

2022 SUPER GT Round 4 Race Report

蒸し暑い富士スピードウェイで開催されたSUPER GT 2022第4戦。 レース開始直前に降った雨で路面状況が心配されたが、パレードラップが始まる頃にはほぼドライコンディションに回復した。 午後14時からのパレードラップ、フォーメーションラップに続き、100周の決勝レースがスタートした。

トップグループは予選順に1周目を終え、順調な滑り出しとなった。そして3周目のストレートエンドで、#24「リアライズコーポレーション ADVAN Z」(佐々木大樹 /平手晃平)がポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本 雄資/阪口晴南)を抜いてトップに立った。さらに、3番手からスタートした#37「KeePer TOM'S GR Supra」(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)も#19を抜いて2番手に浮上した。

トップ3はしばらくこの順位で推移し、6周目に6番手から追い上げてきた#12「カルソニック IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)をパスして4位に浮上。その2周後、#12 Zは#19 GR Supraを追いかけ、ストレートでオーバーテイクし、3位に上がった。

その後、GT500勢は1回目のピットストップを行ったが、トップは変わらず#24 Z、2位は#37 GR Supra、3位は#12 Zという順位を維持した。しかし、2回目のピットストップで順位が入れ替わる。73周目にピットインした#24 Zは、36秒かけてピット作業を完了させた。しかし、続く74周目にピットインした#37 GR Supraは28.7秒の高速ピットストップを行い、トップに躍り出る。さらに75周目には#12 Zも29.2秒のピットストップを行い、2位に。その結果、GT500勢は最終のトップ3の順位に落ち着き、100周を終えた時点で#37がトップでチェッカーを受け、優勝を果たした。2位には#12 Zが、3位には#24 Zが続いた。

GT300クラスは、まさに死闘が繰り広げられた。#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)はトップを走る#11「GAINER TANAX GT-R 」(安田裕信/石川京侍)と激しいバトルを繰り広げ、残り6周でついにオーバーテイクし、今季初優勝を飾った。2位には#11 GT-Rが、3位には#18「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/太田格之進)が続いた。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE Results

GT500

1. KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田 莉朋)

2. カルソニック IMPUL Z(平峰 一貴/ベルトラン・バゲット)

3. リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木 大樹/平手 晃平)

4. au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)

5. ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺)

6. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口 雄飛/中山 雄一)

GT300

1. SUBARU BRZ R&D SPORT (井口 卓人/山内 英輝)

2. GAINER TANAX GT-R(安田 裕信/石川 京侍)

3. UPGARAGE NSX GT3(小林 崇志/太田 格之進)

4. Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本 大樹/河野 駿佑)

5. K-tunes RC F GT3(新田 守男/高木 真一)

6. リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

SUPER GT Round 5 Suzuka Circuit

#12 カルソニックIMPUL Z、最後尾から奇跡の優勝を果たす。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE

2022 SUPER GT Round 5 Race Report

SUPER GT 2022年サマーシーズン最後レースが8月28日に鈴鹿サーキットで開催され、450kmのレースは予想外の展開となった。気温30℃の天候の中、予定通りスタートした決勝レースは、1周目は予選順にトップグループが進み、クリーンなスタートが切られた。

スタートはポールの#23「MOTUL AUTECH Z」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がリードし、#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大 /松下信治)が2位、#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(笹原右京/大湯都史樹)が3位で続いた。しかし、この#23 Zがレース序盤の18周目にピットインしたため、一時は#17 NSX-GTがトップに立ち、#16 NSX-GTが2位、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)が3位で続く展開となった。しかし、GT500全車が1回目のピットストップを終えた時点で、#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(笹原右京/大湯都史樹)がトップに浮上し、#23 Zが2位に復帰。#38 GR Supraは引き続き3位をキープしていた。この時点でレースの行方は分からなくなり、41周目に再び#23 Zが他車より早く2回目のピットストップを行った。これにより、レースリーダーの#16 NSX-GT、2位の#38 GR Supra、3位に浮上した#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)がトップ争いを繰り広げることとなった。

レースの転機となったのは、GT300のマシンがウォールにクラッシュし、セーフティカー(SC)が導入され、ピットレーンが閉鎖された時だった。この時点でトップグループはまだピットに入っておらず、SCがコースを離れた後にようやくピットインすると、#17 NSX-GTがトップに浮上し、#23 Zが2位、最後尾から追い上げてきた#12「カルソニック IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が表彰台圏内まで驚異的な追い上げを見せた。

ここから#23 Zと#12 Zの激しいバトルが展開され、64周目に#23 Zが幅寄せして#12 Zをコースアウトさせるというアクシデントが発生した。この行為により、#23 Zはドライブスルーペナルティを受け、表彰台争いから脱落することとなった。69周目に他のマシンのクラッシュにより再びフルコースイエローが出され、レース再開後、#17 NSX-GTはペースを落としたように見えた。このため、#12 Zが接近し、#75周目にオーバーテイクしてトップに立った。

そして、最後尾からスタートした#12 Zがそのまま奇跡の優勝を飾った。3位に浮上した#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山 雄一)の追撃を振り切り、#17 NSX-GTが2位を確保し、#39 GR Supraも続いて表彰台の最後の一角を占めた。

GT300クラス。5番グリッドからスタートした#4「グッドスマイル 初音ミク AMG」 (谷口信輝/片岡龍也)が首位でチェッカーを受け、#10「TANAX GAINER GT-R」(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)、#30「apr GR86 GT」(織戸学/平良響/上村優太)がそれぞれ2位、3位で続いた。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE Results

GT500

1. カルソニック IMPUL Z(平峰 一貴/ベルトラン・バゲット)

2. Astemo NSX-GT(塚越 広大/松下 信治)

3. DENSO KOBELCO SARD GR Supr(関口 雄飛/中山 雄一)

4. CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代 勝正/高星 明誠)

5. MOTUL AUTECH Z(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)

6. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原 右京/大湯 都史樹)

GT300

1. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口 信輝/片岡 龍也)

2. TANAX GAINER GT-R (富田 竜一郎/大草 りき/塩津 佑介)

3. apr GR86 GT(織戸 学/平良 響/上村 優太)

4. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合 孝汰)

5. Team LeMans Audi R8 LMS(片山 義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

6. LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/篠原 拓朗)

SUPER GT Round 6 Sporstland SUGO

CRAFTSPORTS MOTUL Zが巧みなドライビングと天候対策でSUGOを制覇

2022 AUTOBACS SUPER GT Round6 SUGO GT 300km RACE

2022 SUPER GT Round 6 Race Report

9月18日(日)、スポーツランドSUGOにてSUPER GT 2022第6戦が開催された。台風の接近により断続的に降る雨は、レースの行方に大きな影響を与えた。

午後2時、予定通りレースが始まり、路面がまだ乾いていたため、大半の車両がスリックタイヤでスタートした。そして、グリーンシグナルの点灯とほぼ同時に、ポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)が1周目に#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)、そして#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)に抜かれる。これからトップ#38 GR Supra、2位#100 NSX-GT、3位#19 GR Supraの順でトップ3はしばらく続いた。

15周目に雨が降り始めると、順位が入れ替わる。#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)は誰よりも早くレインタイヤに交換し、他のGT500車両がピットインする中、2位へと浮上する。そして19周目、GT300車両がコースアウトしてタイヤバリアに激突。ここまでタイヤ交換を遅らせていた#23「MOTUL AUTECH Z 」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)と#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 」(笹原右京/大湯都史樹)がピットへ向かい、フルコースイエローが提示されてピットレーンが閉鎖される。これにより、#23 Zは3位に躍進し、25周目には#39 GR Supraを抜いて2位に浮上した。

さらに#23 Zは#38 GR Supraをオーバーテイクしてトップに躍り出る。一方その次の周には、11番手から着実に順位を上げてきた#3「CRAFTSPORTS MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)が28周目に#38 GR Supraをパスして2番手に浮上。

34周目からGT500勢はピットインを開始し、再びレインタイヤに履き替えた。ここで#3 Zが他車よりピットインを遅らせて、レースをリードすることになった。そして、雨が止んで路面が乾き始めると、#3 Zはやっとピットインしてスリックタイヤに履き替えている。

後続もスリックタイヤへの交換のため3度目のピットインを余儀なくされる中、#3 Zは大きなマージンを築き、そのままチェッカーフラッグを受けるまで独走を続けた。2位には#23 Zが、3位には57周目に#38 GR Supraを抜いた#16 NSX-GTが続いた。

GT300クラスでは、13番手からスタートした#2「muta Racing GR86 GT」(加藤寛規/ 堤優威)が優勝し、#11「GAINER TANAX GT-R」(安田裕信/石川京侍)が2位、#10 「TANAX GAINER GT-R」(富田竜一郎/大草りき)が3位となりました。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round6 SUGO GT 300km RACE Results

GT500

1. CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星 明誠)

2. MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

3. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

4. ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

5. カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

6. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山 雄一)

GT300

1. muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)

2. GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)

3. TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)

4. リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

5. Studie BMW M4(荒聖治/アウグスト・ファルフス)

6. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

SUPER GT Round 7 Autopolis

Astemo NSX-GT、オートポリスで優勝

2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE

2022 SUPER GT Round 7 Race Report

SUPER GT 2022第7戦は、季節外れの夏日となった10月2日(日)、オートポリスに多くの観客を集め、決勝レースが開催された。レースはパレードとフォーメーションラップの後、クリーンスタートが切られ、ポールシッターの#24「リアライズコーポレーション ADVAN Z」(佐々木大樹/平手晃平)、2位の#100「STANLEY NSX-GT」 (山本尚貴/牧野任祐)、3位の#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/ 阪口晴南)と上位3台が予選の順に並び進んでいった。

トップ3の顔ぶれが変わったのは、GT300のマシンがコースアウトしてグラベルにスタックしたため、16周目にフルコースイエローが提示され、ピットレーンが閉鎖されたことがきっかけだった。18周目にレースが再開されると、#19 GR Supraがスピードリミッター解除に手間取ったようで、#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)に抜かれて3位となった。

次にレースの行方を大きく左右したのが、ピットインのタイミングだ。GT500勢は22周目からピットインを開始し、早めにピットインした車両が有利になることが判明した。GT500の全車がピットストップを終えた時点で、#17 NSX-GTがトップに立ち、#100 NSX-GTが2位に、遅れてピットインした#24 Zが3位を走行していた。

その後、#17 NSX-GTはレースをリードし続け、今季初優勝を飾った。レース終盤には#24 Zが#100 NSX-GTを猛追し、順位を挽回しようとしたが、結局抜くことができず、#100 NSX-GTが2位、#24 Zが3位でフィニッシュした。

GT300クラスでは、フロントロウからスタートした#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)がポールスタートの#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)を抜いてトップでチェッカーを受けた。2位には#61が、3位には#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/篠原拓朗)が続いた。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE Results

GT500

1. Astemo NSX-GT(塚越 広大/松下 信治)

2. STANLEY NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)

3.リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木 大樹/平手 晃平)

4. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋 和也/山下 健太)

5. WedsSport ADVAN GR Supra(国本 雄資/阪口 晴南)

6. カルソニック IMPUL Z (平峰 一貴/ベルトラン・バゲット)

GT300

1. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT (吉田 広樹/ 川合 孝汰)

2. SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300(井口 卓人/ 山内 英輝)

3. LEON PYRAMID AMG (蒲生 尚弥/ 篠原 拓朗)

4. Weibo Primez ランボルギーニ GT3 (小暮 卓史/元嶋 佑弥)

5 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

6. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口 信輝/ 片岡 龍也)

SUPER GT Round 8 Motegi

波乱のSUPER GT最終戦、#100がポール・トゥ・ウインを達成。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL

2022 SUPER GT Round 8 Race Report

11月6日、晩秋のさわやかな晴天に恵まれたモビリティリゾートもてぎにて、SUPER GT最終戦が開催された。会場には多くのファンが詰めかけ、どのチームがチャンピオンを獲得するのかに注目が集まった。

レースは予定通り午後1時にスタートし、ポールシッターの#100「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)がトップを走り、#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)と#12「カルソニック IMPUL Z」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2位と3位で続くクリーンなスタートを切った。しかしその直後、4番グリッドからスタートした#3「CRAFTSPORTS MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)が#8「ARTA NSX-GT 」(野尻智紀/福住仁嶺)と接触し、スピンしてコースアウトさせたため、#3 Zにドライブスルーペナルティが課された。

9周目に#3がペナルティを消化した矢先、両クラスの車両が絡む多重クラッシュが発生し、セーフティカーが出動することになった。SCが走行している最中の15周目に、予想外の事態が発生した。セーフティカーの後方でストレートを走行中、GT300の2台が絡む大クラッシュが発生した。このため、コース上には大量のデブリが散らばり、デブリの撤去作業中、各車は数周にわたってピットレーンを通過することになった。

21周目にレースが再開されると、GT500の上位車両はピットに入り、義務付けられたピットストップを行った。全車がピットストップを終えた時点で、#100 NSX-GTがトップ、#12 Zが2位、#14 「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下健太)が3位に浮上した。トップ3はこのままレースを終え、ZFがサポートする#100がライト・トゥ・フラッグで優勝を飾った。2位でフィニッシュした#12はシーズンチャンピオンを獲得し、#14 GR Supraは3位でフィニッシュした。

GT300クラスでは、#55「ARTA NSX GT3」(武藤英紀/木村偉織)がポール・トゥ・ウインを果たし、#18「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/太田格之進)が2位、#4「グッドスマイル 初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)と続いた。56「リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はレース中盤にタイヤが外れたものの、17位でフィニッシュし、シリーズチャンピオンを獲得した。

2022 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL race results

GT500

1. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

2. カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

3. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

4. CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

5. Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

6. KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)

GT300

1. ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)

2. Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)

3. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

4. UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

5. Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

6. K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

2021

SUPER GT Round 1 Okayama

SUPER GT開幕戦でスープラが表彰台を独占

2021 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE

SUPER GTの2021年シーズンの開幕戦が、4月11日(日)、好天のもと、岡山国際サーキットで開催された。午後1時30分にフォーメーションラップを経てレースはクリーンスタートで始まり、ポールシッターの#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/阪口晴南)がライバルを引き離し、#14「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下健太)と#36「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/坪井翔)がそれぞれ2位と3位で続いた。

一旦GT300クラスのマシンがコース上でスピンしてストップしたためセーフティーカー(SC)が出動したものの、トップ3はそのままの順位でレース中盤を迎えた。30周目にはGT500のバックマーカーがピットインし始めたら、33周目にはGT300クラスのGT-Rがコースサイドでクラッシュした。SCによるピットが閉鎖されるのを恐れたか、ほぼ全車がピットに駆け込み。

予想通り、SCが派遣され、ピットレーンが閉鎖されたが、その前に多くのマシンが一斉にピットに入った。トラフィックが混乱してしまい、レースをリードしていた#37 GR Supraは、ピットアウトの際にギアの噛み合わせに問題が発生し、順位を落として4位に落ちてしまった。

レース再開後、#14 GR Supraがレースのリードに浮上し、#36 GR Supraが2位、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)が3位につけていた。しかし、#37 GR Supraは諦めずに#39 GR Supraの背後に迫り、最終的に57周目に#39 GR Supraをオーバーテイクして3位に挽回した。その後、#36 GR Supraは#14 GR Supraを激しく追いかけ、時にはサイド・バイ・サイドになることもあったが、75周目に少し無理をしてコースアウトし、グラベルに入り、トップ争いから脱落してしまった。しかし、3位と十分な左があり、2位のポジションを維持することができた。

チェッカーは#14 GR Supraを先頭に、#36 GR Supraと#37 GR Supraはそれぞれに続き、この開幕戦ではスープラが表彰台を独占することにった。GT300クラスでは、昨年のチャンピオンである#56「リアライズ日産自動車大学校 GT-R」(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、4番手スタートから追い上げて優勝した。2位に#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)、3位に#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/菅波冬悟)が続いた。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE Results

GT500

1. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

2. au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

3. KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/阪口晴南)

4. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

5. Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

6. ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

GT300

1. リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

2. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

3. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

4. GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)

5. たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)

6. K-tunes RC F GT3(新田守男/平良響)

SUPER GT Round 2 Fuji

猛烈なドライビングと幸運に恵まれたAstemo NSX-GTが富士で優勝

2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE

2021年 SUPER GTシリーズ第2戦が5月4日(火)、春の陽気の中、富士スピードウェイで開催され、 ドラマは開始早々に始まった。 ポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/宮田莉朋)はスタートに失敗し、6位まで順位を落としてしまう。一方、予選2位の#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)がスタートダッシュを決めてトップに躍り出て、4位スタートの#36「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/坪井翔)も好調なスタートで2位に浮上した。

3周目、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が、突然エキゾーストから白煙と炎を吐き出し、コース脇に停止せざるを得なくなる。これにより、セーフティカー(SC)が出動し、ピットレーンは閉鎖された。レースは7周目に再開され、その時点で#36 GR Supraが#8 NSX-GTをオーバーテイクしトップに躍り出た。その後、16周目には、#14「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下健太)が、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)を抜いて3位にポジションアップした。

その後も#38 GR Supraはペースが上がらず、32周目のピットイン直前には後輪タイヤが完全に外れてコース上を転がり、危険な状態になってしまうう。この結果、フルコースイエロー(FCY)が出されたが、その直前に11番手スタートの#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)は、1回目のピットインを済ませていた。これは非常に幸運なタイミングであり、GT500クラスの全車が1回目のピットストップを終えた後、#17 NSX-GTがレースリーダーに躍進し、#36 GR Supraが2位、#14 GR Supraが3位となった。

48周目にGT300マシンがコースサイドにストップしたため、再びFCYが発令。49周目にレースが再開されると、#8 NSX-GTと#14 GR Supraが激しい3位争いを展開し、最終的に#8 NSX-GTが一歩前に出ている。

2回目のピットストップの後、#8 NSX-GTは#17 NSX-GTの前でピットを離れることに。その後、2台は何度も順位を入れ替えたが、#8 NSX-GTがトップを維持することに成功した。

87周目には#36 GR Supraが#17 NSX-GTを激しく追い上げ、オーバーテイクして2位に浮上。しかし97周目には、別のGT300マシンがコースサイドにストップし、さらにFCYが発生した。レースがリスタートされると、#36 GR Supraは技術的な問題が発生したのかスローダウンし、そして#8 NSX-GTはドライブスルーペナルティを受けて、2台とも表彰台争いから脱落してしまった。

これにより、#17 NSX-GTが再びレースのトップに躍り出て、#14 GR Supraと#1「STANLEY NSX-GT」(山本 尚貴/武藤英紀/牧野任祐)が2位と3位に浮上した。#14 GR Supraは#17 NSX-GTを激しく追いかけたが、結局オーバーテイクすることはできず、#17が2年ぶりの富士500kmレースを制した。一方、#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/阪口晴南)は、終盤に#1 NSX-GTに競り勝って3位でゴール。GT300クラスは、#60「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」(吉本大樹/河野駿佑)が優勝し、#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)と#55「ARTA NSX GT3」(高木真一/佐藤蓮)がそれぞれ2位と3位に続いた。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE Results

GT500

1. Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

2. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

3. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)

4. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀/牧野任祐)

5. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)

6. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

GT300

1SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

2. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

3. ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

4. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

5. GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)

6. JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

SUPER GT Round 4 Motegi

STANLEY NSX-GT、灼熱のもてぎレースでポール・トゥ・ウインを達成

2021 AUTOBACS SUPER GT Round4 MOTEGI GT 300km RACE

2021年 SUPER GTの第4戦が、7月18日(日)、猛暑のツインリンクもてぎで開催された。新型コロナウイルスの影響で第3戦が延期となったため、約2ヶ月ぶりのレース開催となり、各チームともレース再開を心待ちにしていた。幸運にも、ドライバーとファンは、気温33℃、路面温度51℃の完璧な晴天に恵まれた。

レースは、GT300のマシンがスターティンググリッド上で停止したことによる一時的な遅れはあったものの、基本的には予定通り開始され、1周目に#36「au TOM'S GR Supra」( 関口雄飛/坪井翔)と#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/阪口晴南)が、3番手グリッドからスタートした#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(笹原右京/大湯都史樹」をパスした。そして7周目には、#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/宮田莉朋」がポールシッターであった#1「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)をアウト側からオーバーテイクしてトップに立った。その後、#36 GR Supraも#1 NSX-GTに追いついたが、昨年のシリーズチャンピオンが何とか押さえ切った。

レース中盤の25周目に#1 NSX-GTがピットインし、さらに29周目に#19 GR Supraがピットインした後、#19 GR Supraのピットクルーが右フロントタイヤの交換トラブルで約4秒を失ったため、#1 NSX-GTが再びトップに立った。ここからは、トップの#1 NSX-GTを#19 GR Supraが猛追し、#36 GR Supraは3番手で後に続いた。

いくつかのアクシデントにより2回のフルコースイエローが発生したが、トップ3の順位は変わらず、#1 NSX-GTがレース後半にチャンピオンらしい素晴らしい走りを見せ、トップでフィニッシュラインを通過。見事にポール・トゥ・ウィンを達成した。その後、#19 GR Supraと#36 GR Supraが続いた。

GT300クラスの「muta Racing Lotus MC」(加藤寛規/阪口良平)は、17番グリッドスタートながら順位を押し上げ、ピットインタイミングの幸運をも味方につけて首位に出ると、後半はライバルの猛追を退けて優勝を果たした。2位には#11「GAINER TANAX GT-R」 (平中克幸/安田裕信」、3位には#52埼玉トヨペット「GB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰)が続いた。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round4 MOTEGI GT 300km RACE Results

GT500

1. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

2. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)

3. au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

4. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

5. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

6. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)

GT300

1. muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)

2. GAINER TANAX GT-R (平中克幸/安田裕信)

3. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

4. たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)

5. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

6. HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)

SUPER GT Round 3 Suzuka

日産が鈴鹿の表彰台を独占

2021 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE

SUPER GT 2021の第3戦が、8月22日(日)に鈴鹿サーキットで開催された。 事実上これは今シーズンの4戦目だったが、この第3戦は新型コロナウイルスの影響で延期されたため、7月にツインリンクもてぎで開催された第4戦の後に開催されることとなった。空は曇りで、 降雨の可能性があるという予報だったが、レースはドライコンディションでスタートした。

決勝レースはクリーンなスタートを切り、GT500クラスはポールシッターの#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)がトップ、#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(笹原右京/大湯都史樹)が2位、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が3位という予選順で進んだ。しかし、6周目に#64 NSX-GTがコースオフしてクラッシュマットに衝突したため、フルコースイエロー(FCY)が出され、のちにセーフティカーランとなってピットレーンが閉鎖された。これにより、#16 NSX-GTがトップに、#23 GT-Rが2位に、#24「リアライズコーポレーション ADVAN GT-R」(高星明誠/佐々木大樹)が3位に浮上した。

12周目にセーフティカーが退出してレースが再開され、トップ3はこのままの順位で進み、18周目にGT500のマシンがピットインし始めた。この時点で順位は大きく変動し、4位を走行していた#3「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」(平手晃平/千代勝正)がトップに浮上、6位を走行していた#12「カルソニック IMPUL GT-R」(平峰一貴/松下信治)が2位に上がり、#23 GT-Rが3位に後退した。

しかし、#23 GT-Rは30周目に#12 GT-Rをオーバーテイクし、その後、#24 GT-Rも#12 GT-Rをオーバーテイクして3位に浮上した。#23 GT-Rのステアリングを握った松田次生は、#3 GT-Rを猛烈に追いかけ、41周目についにオーバーテイクした。その後、トップ3の後方では激しいバトルが繰り広げられたが、上位陣はそのままの順位でチェッカーを受け、#23 GT-Rが首位、#3 GT-Rが2位、#24 GT-Rが3位となり、日産勢が表彰台を独占した。

GT300クラスでは、3番グリッドからスタートした#244「たかのこの湯 GR Supra GT」(三宅淳詞/堤優威)がレースを制し、#88「JLOC ランボルギーニ GT3」(小暮卓史/元嶋佑弥)と#4「グッドスマイル 初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)がそれぞれ2位と3位に続いた。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE Results

GT500

1. MOTUL AUTECH GT-R (松田次生/ロニー・クインタレッリ)

2. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代 勝正)

3. リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)

4. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

5. au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

6. カルソニック IMPUL GT-R(平峰 一貴/松下信治)

GT300

1. たかのこの湯 GR(三宅 淳詞/堤優威)

2. JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋 佑弥)

3. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

4. PACIFIC NAC CARGUY Ferrari (ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

5. マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)

6. TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT (永井宏明/織戸学)

SUPER GT Round 5 SUGO

#12 カルソニックGT-R、5年ぶりの優勝を果たす

2021 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUGO GT 300km RACE

SUPER GT第5戦は、9月12日、初秋の快晴に恵まれたスポーツランドSUGOで開催された。決勝レースは、ポールシッターの#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)がトップ、#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 」(笹原右京/大湯都史樹)が2位、#12「カルソニック IMPUL GT-R」(平峰 一貴/松下信治)が3位と、トップグループが予選順に走行するクリーンスタートを切ったものの、その後は激しいバトルが展開された。

7周目に#12 GT-Rが#16 NSX-GTをオーバーテイクしたが、すぐに#16 NSX-GTがポジションを取り返した。その後、15周目に再び#12 GT-Rが#16 NSX-GTを再び抜くが、次の周に#16 NSX-GTと#17 「Astemo NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)に相次いで逆転され、4位に後退した。

しかし、#12 GT-Rはこれに甘んじることなく、20周目に#17 NSX-GTをオーバーテイクして3位に浮上し、さらに#16 NSX-GTを抜いて2位に上がった。#12 GT-Rの後方では、#17 NSX-GTも#16 NSX-GTを抜いて3位に浮上した。

GT500クラスのマシンは27周目にピットインを開始した。35周目、#12 GT-Rがピットを出ると、#17 NSX-GTが後方から猛烈にアタックしたが、パスするまでには至らなかった。トップ3は、#8 NSX-GTがリードし、#12 GT-Rと#17 NSX-GTが2位と3位で続く展開が続いた。しかし、45周目に#8 NSX-GTにピット作業違反によるドライブスルーペナルティが課せられ、優勝争いから脱落してしまった。

ここで#12 GT-Rがトップに立ち、#17 NSX-GTが2位、後ろからピットワークでジャンプアップした#1「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)が3位で続く。63周目に#14「ENEOS X PRIME GR Supra 」(大嶋和也/山下健太」がコース上でストップしたため、セーフティカーが出動し、フルコースイエロー(FCY)となった。65周目にレースが再開されると、#17 NSX-GTは加速に問題があったか、#1 NSX-GTに抜かれて3位に落ちてしまった

トップグループはこのままの順位で進み、#12 GT-Rがトップチェッカーを受け、5年ぶりの優勝を果たした。2位には#17 NSX-GT、3位には#1 NSX-GTが続いた。GT300クラスでは、#61 「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が見事にポール・トゥ・ウィンを達成し、3年ぶりの優勝を果たした。2位は#55「ARTA NSX GT3」(高木真一/佐藤蓮」、3位は#56「リアライズ日産自動車大学校 GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ」だった。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUGO GT 300km RACE Results

GT500

1. カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)

2. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

3. Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

4. au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

5. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)

6. リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)

GT300

1. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

2. ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

3. リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

4. グランシード ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)

5. SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT (吉本大樹/河野駿佑)

6. Yogibo NSX GT3 (道上龍/密山祥吾)

SUPER GT Round 6 Autopolis

混沌としたオートポリスレースでARTA NSX-GTが優勝

2021 AUTOBACS SUPER GT Round6 AUTOPOLIS GT 300km RACE

SUPER GT第6戦は、10月24日にオートポリスで開催され、秋晴れの中、巻雲がかかり、少し肌寒く感じられる絶好のコンディションで、白熱したレースが繰り広げられた。レースは午後1時30分過ぎに予定通り開始され、オープニングラップで#14「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下健太)がポールシッターの#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(笹原右京/大湯都史樹)をオーバーテイクした。しかし、4周目に#14 GR Supraに今季3基目エンジンを搭載したことからのペナルティストップが課せられ、トップ争いから脱落してしまった。


6周目に#14 GR Supraがペナルティストップを行った後、#16 NSX-GTがトップに返り咲き、#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)が2位、#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)が3位となった。その後、10周目にGT300のマシンがクラッシュしたため、セーフティカー(SC)が出動し、ピットが閉鎖された。


SCの後ろで数周走った後、17周目にレースが再開されたが、18周目に突然、#16 NSX-GTの右リアタイヤが車から外れ、コース上で跳ねてしまった。幸い、大きな事故には至らなかったものの、#16 NSX-GTのレースは残念ながらここで終了となった。この結果、#64 NSX-GTがレースのリードに立ち、#8 NSX-GTと#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がそれぞれ2位と3位に浮上した。


20周目には、2台のGT300マシンが接触し、1台がスピンしてアウトサイドウォールに跳ね返された後、他のマシンに激突するという大クラッシュが発生した。これにより再びSCが出動し、ピットレーンが再び閉鎖された。24周目にSCがコースを離れると、GT500のマシンがピットインし始めた。


レースをリードする#64 NSX-GTは、GT500の最後の1台としてピットに入ったが、ピットを出ると#8 NSX-GT、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)、#1「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)がアウトラップに抜かれることに。#64 NSX-GTはすぐに反撃に転じ、32周目には2位まで回復したが、それから徐々にペースを落とし始め、53周目には#39 GR Supra、#23 GT-R、#1 NSX-GT、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)が一気に#64 NSX-GTをオーバーテイクした。

この後、後方から徐々に順位を上げてきた#38 GR Supraが、#1 NSX-GT、#23 GT-R、#39 GR Supraを次々とオーバーテイクして2位に浮上。その1周後、#23 GT-Rも#39 GR Supraを抜いて3位に上がった。トップ3は、#8 NSX-GTを先頭に、#38 GR Supra、#23 GT-Rと続き、このままチェッカーフラッグを受けた。しかし、レース終盤になっても、最後尾からスタートした#3「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」(平手晃平/千代勝正)が4位まで順位を上げてチェッカーを受ける最後の最後まで緊迫感の続くレースであった。なお、13位からスタートした#1「STANLEY NSX-GT」は6位入賞によってポイントを追加し、ランキングトップのまま残りの2戦に臨むことになる。


GT300クラスでは、#31「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」(嵯峨宏紀/中山友貴)がポール・トゥ・ウインを達成し、#96「K-tunes RC F GT3」(新田守男/小高一斗)が2位、#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が3位となった。


2021 AUTOBACS SUPER GT Round6 AUTOPOLIS GT 300km RACE Results

GT500

1. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

2. ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

3. MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

4. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)

5. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

6. STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT300

1. TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)

2. K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)

3. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

4. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

5. GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)

6. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

SUPER GT Round 7 Motegi

最終ラップの予想外展開によりARTA NSX-GTが優勝

2021 AUTOBACS SUPER GT Round7 MOTEGI GT 300km RACE

11月7日(日)、秋晴れのツインリンクもてぎで2021年SUPER GT第7戦が開催され、1周目から早くもスリリングなレースアクションがスタートした。ポールシッターの#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/宮田莉朋)がトップを維持し、1コーナーで#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)が#24「リアライズコーポレーション ADVAN GT-R」(高星明誠/佐々木大樹)を抜いて2位に浮上。 しかし、その直後、#12「カルソニック IMPUL GT-R」(平峰一貴/松下信治)も#24 GT-Rと#8 NSX-GTをオーバーテイクして2位に浮上した。

2回のレース中のアクシデントでFCY(フルコースイエロー)が出されたものの、トップ3はこのまま#19 GR Supraがトップ、#12 GT-Rと#8 NSX-GTの順位で続いた。しかし、2回目のFCYの後、#12 GT-Rは#19 GR Supraに猛烈に迫り、最終的に21周目にオーバーテイクしてレースのリードを奪った。

GT500車両は23周目からピットインを開始し、ピットを出た#19 GR Supraは暫定2位の#12 GT-Rの後ろにつけていたが、ニュータイヤを温めている間に、#8 NSX-GTがこの機を利用して追い抜き、2位に浮上した。

しばらくはこの順位でレースを続けていたが、レース終盤になって#8 NSX-GTが#12 GT-Rとの差を縮め始める。その後、#8 NSX-GTは#12 GT-Rにテールトゥノーズで迫り、強いプレッシャーをかけている。#12 GT-Rは最終ラップまで#8 NSX-GTを抑えていたが、突然にペースが落ち、#8 NSX-GTに抜かれてしまう。#12 GT-Rは、明らかにガス欠が迫っている様子であり、最後の一滴を絞り出すために必死にマシンを振りながらゴールを目指した。

完走することができたが、ペースが大幅に落ちたことで、ゴール直前で#19 GR Supraにも交わされ、#12 GT-Rは最終的に3位でフィニッシュ。

GT300クラスでは、5位からスタートした#21「Hitotsuyama Audi R8 LMS」(川端伸太朗/篠原拓朗)が優勝した。続いて#55「ARTA NSX GT3」(高木真一 /佐藤蓮)、#56「リアライズ日産自動車大学校 GT-R」(藤波清斗 /ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がそれぞれ続いた。

2021 AUTOBACS SUPER GT Round7 MOTEGI GT 300km RACE Results

GT500

1. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

2. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)

3. カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)

4. Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

5. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

6. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

GT300

1. Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)

2. ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

3. リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

4. JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

5. HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)

6. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

SUPER GT Round 8 Fuji

「au TOM'S GR Supra 」が今季初勝利を挙げ、チャンピオンの座を獲得

2021 AUTOBACS SUPER GT Round8 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE

2021年SUPER GT最終戦富士300kmレースは11月28日、美しい秋晴れの下、雪をかぶった富士山がくっきりと見える絶好のロケーションで開催された。この絶好のレース日和に、本年最終戦はエキサイティングなレースになるというだろうという事前の観測が高まっており、ファンの期待を裏切ることはない、見応えのあるレースとなった。

アクションは1周目から始まった。ポールシッターの#14「ENEOS X PRIME GR Supra」(大嶋和也/山下健太)がリードし、#36「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/ 坪井翔)が4位から#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)と#1「STANLEY NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)を抜いて2位に浮上した。その直後の2周目には、#37 GR Supraが#1 NSX-GTを抜いて3位に返り咲いた。


後方のGT500車両にもアクシデントが発生したが、トップ3はこのままの順位で走行を続ける。その後、8周目にGT300のマシンがコースサイドに停止したため、セーフティカーが出動され、ピットレーンが閉鎖された。13周目にレースが再開されると、#36 GR Supraと#37 GR Supraはすぐに#14 GR Supraをオーバーテイクし、それぞれ1位と2位に浮上した。


22周目、GT500クラスはルーティンのピットストップを開始し、トップグループがピットインした後、#36 GR Supraがトップに立ち、#14 GR Supraが2番手、#37 GR Supraが3番手となった。トップ3はこのままの順位で走行していたが、ストレート上のデブリ排除のためにフルコースコーションが出された。50周目にレースが再開されると、#37 GR Supraが第1コーナーで#14 GR Supraを追い越し2位に上がった。注目のシリーズチャンピオン争いは、ランキングトップの#1 NSX-GTが終盤まで5位を走行し、そのままゴールすればチャンピオン確定という位置にいたが、51周目の第一コーナーでGT300に追突されて車体にダメージを負ったため後退。残り15周でタイトル連覇のチャンスは水泡に帰した。


その後、後方での接触やアクシデントがあったが、トップ3はこのままの順位でゴールを迎え、#36 GR Supraは今季初勝利を達成し、シリーズチャンピオン獲得に十分なポイントを獲得した。

GT300クラスでは、3番グリッドからスタートした#60「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」(吉本大樹/河野駿佑)が優勝した。#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/菅波冬悟)が2位、そして#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が3位に入賞し、念願の初タイトルを獲得した。


2021 AUTOBACS SUPER GT Round8 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE Results

GT500

1. au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

2. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)

3. ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

4. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)

5. ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦 宏明)

6. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

GT300

1. SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

2. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

3. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

4. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

5. リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

6. HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)

2020

SUPER GT Round 1 Fuji Speedway

SUPER GT開幕戦は、スープラ勢が完全制覇

2020 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

新型コロナウィルスの影響で長い間中断していたSUPER GT 2020シーズンの開幕戦が7月19日、富士スピードウェイで開催された。前日は濃霧や雨という非常に厳しいコンディションだったが、決勝日は晴天に恵まれた。

午後3時過ぎにグリーンフラッグが振られ、ポールシッターの#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/ニック・キャシディ)はスタート直後から後続を引き離しにかかった。その背後には#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)が続き、4番手グリッドからスタートした#100「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)が#36「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)を抜いて3番手に浮上した。

その直後にクラッシュが発生し、セーフティカー(SC)が出動となった。SCは5周目にコースを離れ、それ以降は#100 NSX-GTが2位の#8 NSX-GTに迫り始め、#36 GR Supraが#100 NSX-GTの背後に猛追する展開となった。

12周目の第1コーナーでは3台の激しいバトルが展開され、#100 NSX-GTと#36 GR Supraの2台が#8 NSX-GTをオーバーテイク。#37 GR Supraが大きくリードを広げる中、#100 NSX-GTと#36 GR Supraは2位争いを繰り広げた。そして23周目のコカ・コーラコーナーで#36 GR Supraが#100 NSX-GTをパスし、2位に浮上した。

ここからGT500クラス各車はピットインを開始。GT500クラスの全車がピット作業を終えた後も#37 GR Supraが24秒のリードを築いてトップをキープし、#36 GR Supraが2位、#100 NSX-GTが3位を走行していた。SCの出動により一時的に#37 GR Supraのリードは完全に失われたが、レースが再開してもトップポジションを守り続けた。

ここからは#14「WAKO'S 4CR GR Supra」(大嶋 和也/坪井翔)の出番となった。11位グリッドからスタートした#14 GR Supraは、44周目まで5位に浮上、さらに#8 NSX-GT、#38「ZENT GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)、#100 NSX-GTを抜いて3位に上がった。この後、#14 GT Supraは2位の#36 GR Supraに迫るが、チェッカーフラッグまでにパスするチャンスはなかった。

チェッカーが振られると、ファステストラップを記録した#37 GR Supraは見事にポール・トゥ・ウィンを達成。#36 GR Supraと#14 GR Supraは2位、3位に続き、また、GT300クラスは、#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合 孝汰)がトップでチェッカーを受け、まさにスープラ祭りとなった。GT300クラスの#11「GAINER TANAX GT-R」(平中克幸/安田裕信)と#5「マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号」(坂口夏月/平木湧也)はそれぞれ2位、3位に続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE Results

GT500

1. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)

2. au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

3. WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)

4. ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

5. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/山下健太)

6. RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT300

1. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

2. GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)

3.マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)

4.リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

5. TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)

6. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

SUPER GT Round 2 Fuji Speedway

#17 KEIHIN NSX-GT、完璧なパフォーマンスで富士2レース目優勝

2020 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

2020 年SUPER GT第2戦「たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE」が8月9日、猛暑の富士スピードウェイで開催された。前戦同様、新型コロナウイルスの影響で無観客として行われたが、レースは日本全国に放送され、YouTubeでも全世界に無料配信され、多くのレースファンが観戦したことだろう。

午後1時過ぎにグリーンフラッグが振られると、直後にポールシッターの#8 「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)と2番手グリッドからスタートした#17 「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)の2台は、後続を引き離しにかかる。その後方では、#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木 大樹/平峰一貴)が#39 「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(中山雄一/阪口晴南)をオーバーテイクして3位に浮上した。

15周目には#17 NSX-GTがGT300クラスのマシンをかわしながら#8 NSX-GTを交わしてトップに浮上。そして24周目の第1コーナーで#36 「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が#12 GT-Rを抜いて3位に入った。 ここからGT500勢はルーティンピットワークを開始した。

トップグループの中で最後にピットインしたのは#8 NSX-GTだった。しかし#8 NSX-GTはアウトラップ中に#17 NSX-GTにプレッシャーをかけられ、不覚にもスピン。最後尾にまで後退してしまう。これにより#36 GR Supraは2位に、#12 GT-Rは3位に浮上した。

しかし、43周目には#14 「WAKO'S 4CR GR Supra」(大嶋和也/坪井翔)と#37「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/ニック・キャシディ)が同時に#12 GT-Rをオーバーテイクし、#14が3番手を奪った。ここからトップ3の順位は変わらず、#17 NSX-GTは2位の#36 GR Supraに15.762秒差をつけて首位でフィニッシュ。#14 GR Supraは3位に続いた。

GT300クラスは3番手グリッドからスタートした#2「シンティアム・アップル・ロータス」(加藤寛規/柳田真孝)が1位でチェッカーを受けた。これに#61 「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が2位、#55 「ARTA NSX GT3」(高木真一/大湯都史樹)が3位と続いた。

GT300クラスは3番手グリッドからスタートした#2「シンティアム・アップル・ロータス」(加藤寛規/柳田真孝)が1位でチェッカーを受けた。これに#61 「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が2位、#55 「ARTA NSX GT3」(高木真一/大湯都史樹)が3位と続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE Results

GT500

1. KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

2. au TOM'S GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

3. WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋 和也/坪井 翔)

4. KeePer TOM'S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ)

5. RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)

6. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山 雄一/阪口 晴南)

GT300

1. シンティアム・アップル・ロータス(加藤 寛規/柳田 真孝)

2. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝)

3. ARTA NSX GT3(高木 真一/大湯 都史樹)

4. LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)

5. リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

6. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合 孝汰)

SUPER GT Round 3 Suzuka Circuit

激戦のSUPER GT鈴鹿でMOTUL AUTECH GT-Rが優勝

2020 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE

8月23日、真夏の猛暑の中、SUPER GT 2020第3戦が鈴鹿サーキットで開催された。 レースは午後1時過ぎにスタートし、早速トップグループが激しいバトルを繰り広げた。

5周目には#38「ZENT GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)が#23 「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)をオーバーテイクして2位に浮上。そして11周目、#38 GR Supraはポールシッターの#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)を猛烈に追いかけ、一時トップに浮上したが、オーバーテイク中にコースアウトしてしまい、最終的に次のラップでまた#64 NSX-GTにトップを譲った。

13周目、GT500クラスのマシンがGT300クラスの車両を抜いている中、#23 GT-Rはトラフィックを巧みに利用して#38 GR Supraをパスして2位に浮上。そして#23 GT-Rは#64 NSX-GTに強烈なプレッシャーをかけ始める。15周目、#64 NSX-GTはそのプレッシャーに屈し、#23 GT-R、#38 GR Supraにパスを許しただけでなく、他のライバルにも次々に抜かれ7位に後退。これで#23がトップに立ち、#38 GR Supraと#14「WAKO'S 4CR GR Supra」(大嶋和也/坪井翔)が2位、3位に続くことになった。

GT500の各車がルーティンのピットインを終えた後も#23 GT-Rがトップを維持し、#100 NSX-GTが2位を走行。3番手に#39が続くが、#8とのテール・トゥ・ノーズのバトル中に接触してしまい、両車ともに順位を下げてしまう。これにより、12番手グリッドから着実に順位を上げてきた#36 「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が3位に浮上した。

#23 GT-Rは、そのままフィニッシュラインを通過して今季初勝利を挙げ、2位に#100 NSX-GT、3位に#36 GR Supraが続く。激戦のGT300レースでは、7位からスタートした#11 「GAINER TANAX GT-R」(平中克幸/安田裕信)がトップでチェッカーを受け、2位に#18 「UPGARAGE NSX GT3」(小林崇志/松浦孝亮)、3位に#2「シンティアム・アップル・ロータス」(加藤寛規/柳田真孝)が続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE Results

GT500

1. MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)

2. RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)

3. au TOM'S GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

4. Modulo NSX-GT(伊沢 拓也/大津 弘樹)

5. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)

6. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手 晃平/千代 勝正)

GT300

1. GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/安田 裕信)

2. UPGARAGE NSX GT3(小林 崇志/松浦 孝亮)

3. シンティアム・アップル・ロータス(加藤 寛規/柳田 真孝)

4. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝)

5. TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野 一樹/石川 京侍)

6. LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)

SUPER GT Round 4 Twin Ring Motegi

KEIHIN NSX-GTが今季2勝目を獲得

2020 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE

2020 SUPER GT第4戦が9月13日、ツインリンクもてぎで開催された。真夏の開催となった前戦とは異なり、気温は27℃と過ごしやすく、曇り空ながらもドライコンディションでのスタートとなった。

午後1時過ぎにグリーンフラッグが振られてレースが始まった。ポールシッターの#38「ZENT GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)と2番手グリッドからスタートした#17「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)がすんなりと前に出るが、オープニングラップで予選3位からスタートした#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)が#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)にオーバーテイクされた。

6周目にはGT500勢がGT300勢を追い越し始め、8周目には#17NSX-GTがこのトラフィックを巧みに利用し#38GR Supraを抜いてトップに立った。そして10周目、4番手を走行していた#8NSX-GTとGT300クラスの#87「T-DASH ランボルギーニ GT3」(高橋翼/山田真之亮)が接触し、ランボルギーニがスピンアウトして#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/宮田莉朋)に当たり、2台ともレースから脱落。これにより、#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(武藤英紀/笹原右京)は4位に浮上した。そして、18周目の1コーナーで#16NSX-GTが#64NSX-GTをオーバーテイクして3位に浮上

#38 GR Supraは28周目にトップグループの他のクルマよりも遅れてピットインし、一時トップでピットを出たが、タイヤが冷えていたこともあり、#17 NSX-GTを抑えることができず、すぐに2位に後退した。ここからも#17 NSX-GTはトップをキープし、コース上のデブリ排除のためセーフティカーがまた派遣されたものの、最終的に7.796秒のマージンを築いてチェッカーを受け、第2戦富士に続く今季2勝目を挙げた。2位には#38 GR Supra、3位には#16 NSX-GTが続いた。

GT300クラスでは、13番手グリッドからスタートした#65「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/菅波冬悟)がタイヤ無交換という大胆な作戦を成功させ、今季初優勝を飾った。2位に#88「JLOC ランボルギーニGT3」(小暮卓史/元嶋佑弥)、3位に#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE Results

GT500

1. KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

2. ZENT GR Supra(立川 祐路/石浦 宏明)

3. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤 英紀/笹原 右京)

4. WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋 和也/坪井 翔)

5. RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)

6. KeePer TOM'S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ)

GT300

1. LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)

2. JLOC ランボルギーニ GT3(小暮 卓史/元嶋 佑弥)

3. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝)

4. K-tunes RC F GT3(新田 守男/阪口 晴南)

5. Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端 伸太朗/近藤 翼)

6. GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/安田 裕信)

SUPER GT Round 5 Fuji Speedway

DENSO KOBELCO SARD GRスープラ、完璧なパフォーマンスで富士を制す

2020 AUTOBACS SUPER GT Round5 たかのこのホテル FUJI GT300km RACE

10月4日、SUPER GT 2020第5戦が富士スピードウェイで開催された。新型コロナウイルスの影響によりこれまでの4戦は無観客だったが、 今シーズン初の観客の前で行われたレースとなり、記念すべきイベントとなった。

レース開始直後に最初のアクションが展開された。オープニングラップにポールシッターの#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)の前に#24「リアライズコーポレーション ADVAN GT-R」(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)が飛び出すことに成功。その間に#3 「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」(平手晃平/千代勝正)が#16 「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(武藤英紀/笹原右京)と接触しフロント部を壊したため、セーフティカーが導入されることとなった。

5周目にレースが再開されると、#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木大樹/平峰一貴)がすぐに#23 「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)をオーバーテイクして3位に浮上。一方、13周目のストレートのアウトサイドで#8 NSX-GTが#24 GT-Rを抜いてトップを奪い返す。そして16周目、#12 GT-Rはドライブスルーペナルティを受け、代わって#39 「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)が3位に繰り上がった。

レースをリードしていた#8 NSX-GTは27周目にルーティンのピットインを終えた後、フレッシュタイヤでペースを掴むことができず5位に後退。一方、戦略的なピット作業により#39 GR Supraがトップに浮上し、#37 「KeePer TOM'S GR Supra」(平川亮/ニック・キャシディ)は2位に上がった。しかし、#8 NSX-GTはその後10周をかけて反撃し、35周目には3位に挽回した。この時点で#8 NSX-GTの後ろを走っていたのは12番手グリッドから上ってきた#14 「WAKO'S 4CR GR Supra」(大嶋和也/坪井翔)だった。

2位と3位の激しいバトルが展開されたのは52周目。チャンスをつかんだ#14 GR Supraは#8 NSX-GTをパスし、その勢いのままストレートのイン側に#37 GR Supraの前に飛び出して2位に浮上。同時に#8 NSX-GTもストレートのアウト側で#37 GR Supraをパスして3位に上がった。その後もトップ3はこのままで、#39 GR Supraがトップでチェッカーを受け、#14 GR Supraが2位、#8 NSX-GTが3位に続いた。

GT300クラスは#56「リアライズ 日産自動車大学校 GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が6番グリッドからスタートして優勝。2位に#55 「ARTA NSX GT3」(高木真一/大湯都史樹)、3位に#65 「LEON PYRAMID AMG」(蒲生尚弥/菅波冬悟)が続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round5 たかのこのホテル FUJI GT300km RACE Results

GT500

1. DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

2. WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)

3. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

4. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)

5. RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

6. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)

7. WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)

GT300

1. リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

2. ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)

3. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

4. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

5. TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)

6. JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

SUPER GT Round 6 Suzuka Circuit

好調と運に恵まれたGT-Rが鈴鹿で1-2フィニッシュを獲得

2020 AUTOBACS SUPER GT Round6 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE

2020年SUPER GT第6戦が10月25日、秋晴れのもと鈴鹿サーキットにて開催された。新型コロナウイルスの影響によりファンの前で行われる今季2戦目となったこのレースは、観戦シートを確保できたファンたちにとってエキサイティングなレースとなった。

定刻の午後1時過ぎにグリーンシグナルが点灯し、決勝レースは始まった。トップ3はポールシッターの#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)が先頭を走り、2番手に#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)、3位に#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/宮田莉朋)が続くクリーンスタートを切った。6周目には4番グリッドからスタートした#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木大樹/平峰一貴)がストレートで#19 GR Supraと並走し、イン側から#19 GR Supraを抜いて3番手に浮上した。

12周目の第1コーナーでは、#12 GT-Rは#64 NSX-GTをも簡単にオーバーテイクして2位に。その後トップの#8 NSX-GTは20周目にピットインし、#12 GT-Rはその1周後の21周目にピットに入った。そして#12 GT-Rは#8 NSX-GTより前にピットアウトし、まだ冷えているタイヤを温めながら必死に#8 NSX-GTを追撃し始めた。

この時点から、レースの行方は一転する。22周目にGT300のマシンがコースオフし、セーフティカー(SC)が出動し、ピットレーンもクローズされた。しかし、最後尾からスタートした#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がなんとピットレーン閉鎖の直前にピットに滑り込むことに成功。トップのGT500勢がSCのために減速を余儀なくされる中、#23 GT-Rはトップポジションでピットを出ることとなった。

この結果、#23 GT-Rが大逆転でレースリーダーとなり、#12 GT-Rが2位、#8 NSX-GTが3位となった。27周目にSCがコースから離れても#23 GT-Rは後続を引き離し、危なげない走りでそのままフィニッシュラインを通過。今季2勝目を挙げた。終盤には#8 NSX-GTが#12 GT-Rに迫り、猛然と抜こうとしたが、隙を見つけられず、#12 GT-Rが2位、#8 NSX-GTが3位でチェッカーフラッグを受けた。

GT300クラスは6番手グリッドからスタートした#21「Hitotsuyama Audi R8 LMS」(川端伸太朗/近藤翼)が優勝。#6「ADVICS muta MC86」(阪口良平/小高一斗)が2位、#4「グッドスマイル 初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)が3位に続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round6 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE Results

GT500

1. MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

2. カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)

3. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

4. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)

5. ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

6. Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)

GT300

1. Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤翼)

2. ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

3. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

4. マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)

5. K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)

6. T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/山田真之亮)

SUPER GT Round 7 Twin Ring Motegi

第7戦もてぎはホンダ勢が表彰台を独占、ARTA NSX-GTが圧勝を飾る

2020 AUTOBACS SUPER GT Round7 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE

SUPER GT 2020第7戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」が11月8日、秋晴れのツインリンクもてぎで開催された。レースは予定通り午後1時にスタートし、ポールシッターの#64「Modulo NSX-GT」(伊沢拓也/大津弘樹)がトップ、2位と3位に#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/福住仁嶺)と#100「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)が続くクリーンなスタートを切った。

序盤、#64 NSX-GTはなかなかペースが上がらず、10周目には#8 NSX-GTに抜かれてトップを譲った。その直後には#100 NSX-GTも#64 NSX-GTをパスして2位に浮上。レース23周目の中盤に#8 NSX-GTと#64 NSX-GTがピットインするまで上位3台の順位がこのまま続く。

その後、24周目にGT300マシンがコース脇に停車したため、セーフティカー(SC)が出動してピットレーンが閉鎖された。29周目にSCランが終了した後、GT500の残りのマシンはピットイン。全車がピットインを終えた後も#8 NSX-GTがトップをキープ、#64 NSX-GTは2位に回復、そして#100 NSX-GTは3位に後退していた。

トップ3台のNSX-GTはその後もポジションを譲らず、#8 NSX-GTは2位の#64 NSX-GTに41.455秒の大差をつけてトップでフィニッシュラインを通過した。#64 NSX-GTは、チェッカーを受けるまでに#100 NSX-GTに24秒差をつけていた。3位の#100 NSX-GTの後ろには#16「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」(武藤英紀/笹原右京)、#17「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が続き、まさにホンダ祭りとなった。

GT300クラスでは#56「リアライズ 日産自動車大学校 GT-R」(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が7番手からスタートし、今季2勝目を挙げた。これに#4「グッドスマイル 初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)が2位、#360「RUNUP RIVAUX GT-R」(青木孝行/大滝拓也)が3位で続いた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round7 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE Results

GT500

1. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

2. Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)

3. RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

4. Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)

5. KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

6. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)

GT300

1. リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

2. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

3. RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/大滝拓也)

4. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

5. SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

6. HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)

SUPER GT Round 8 Fuji Speedway

RAYBRIG NSX-GTが土壇場で逆転優勝しシリーズチャンピオンを獲得

2020 AUTOBACS SUPER GT Round8 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

シリーズタイトル争いが続く中、11月29日(日)、富士スピードウェイにて2020年SUPER GTシリーズ最終戦が開催された。

午後1時過ぎに予定通りグリーンシグナルが点灯され、1周目、#23 「MOTUL AUTECH GT-R 」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は6番手のスタートグリッドから一気に5台のライバルを抜いてトップに躍り出る。しかし、この快進撃にもかかわらず、#23 GT-Rは徐々にペースを落とし、周回を重ねるごとに順位を下げていく。

6周目にはポールシッターの#37 「KeePer TOM'S GR Supra 」(平川亮/山下健太)が#23 GT-Rからトップに返り咲く。続いて#36 「au TOM'S GR Supra」(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)は11周目に#23 GT-Rをオーバーテイクして2位に浮上、7番手からスタートした#100 「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/牧野任祐)は14周目に#23 GT-Rを抜いて3位に上がった。そこから#100 NSX-GTと#36 GR Supraの激しいバトルが繰り広げられ、最終的に#100 NSX-GTが21周目に#36 GR Supraをパスして2位に浮上した。

22周目にGT500のマシンはピットインし始め、13番グリッドから5番手まで順位を上げてきた#14「WAKO'S 4CR GR Supra」(大嶋和也/坪井翔)は、タイヤ無交換という大胆な作戦に出た。これにより#14 GR Supraは暫定1位に浮上したが、この大胆な作戦は維持するのが厳しく、#14 GR Supraはまもなく順位を下げていく。

これで#37 GR Supraがトップに復帰、37周目には2位の#100 NSX-GTとの差を15秒に広げ、優勝とシーズンタイトルを獲得するかに見えた。しかし、レース終盤になるとその差は徐々に縮まり、最終ラップには2秒差まで縮まった。そして、最終ラップの最終コーナーを過ぎたところで、突如ガス欠と思われる#37 GR Supraがスローダウンし、#100 NSX-GTがパスして優勝。この逆転優勝で#100 NSX-GTがGT500クラスチャンピオンを獲得した。2位に#37 GR Supra、3位に#36 GR Supraが続いた。

GT300では#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰」がポール・トゥ・ウィンを獲得。2位に#56「リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 」(藤波清斗 /ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が入り、シーズンチャンピオンを獲得した。#6「ADVICS muta MC86」(阪口良平/小高一斗)は3位でチェッカーを受けた。

これでSUPER GTの2020年シーズンは幕を閉じた。

2020 AUTOBACS SUPER GT Round8 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE Results

GT500

1. RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

2. KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)

3. au TOM'S GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

4. KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)

5. ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

6. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)

GT300

1. 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

2. リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

3. ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

4. LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

5. PACIFIC NAC D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ)

6. TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)